先日,学校支援地域活動というので母校の中学校へ行って給食を食べてきました。(意外に質素な感じですが、これで十分みたいです。ということは、いつも食べ過ぎということですね。)%e7%b5%a6%e9%a3%9f

ただ,給食を食べて帰ってくるだけではなく,掃除中の校内を回って生徒の皆さんの様子を拝見させていただきました。こちらは見学ですが子供たちにとっては変な感じだろうと思います。その他いろいろ回って何となく図書室へ。きれいに整理された空間ですが,プライベートっぽい配慮がないせいか,居心地がイマイチかなぁと思いながら,蔵書を見ていると面白いことに何だかカップラーメンみたいな本が多いのです。コミック、ノウハウ本、サスペンスものが本棚の多くを占拠していて喫茶店の延長みたいな感じ。スタンダードな文学書は探さないと見つからない程しかない。
ちょっと聞いたら,生徒にアンケートをとって参考にしているらしいです。まあ子どもに聞けば,手打ち蕎麦よりカップラーメンの方が美味いと言うだろう。なんて思っていたら先生から感想を求められ,正直に図書室のラインナップがちょっとお粗末じゃない?国内外の良書と言われる文学書が少ない。中学生くらいの時に読んだ良い本は、遅効性の肥料のようにじっくり効いてくる。なんて偉そうなことを喋ってしまったら,翌日早速メールが来てどういう本が良いか教えてほしいとのこと。えー、そっちはプロの教育者でしょ?と思ったのですが,火をつけてしまったのは自分だからなんか回答することにしました。

■蔵書の内容について
・人格形成にしみ込む本という視点での,国内外文学作品。今後の国際化を見据え海外の文学作品にも注目しておきたい。長編にこだわる必要はない。・活字の面白さを感じ,一冊読み切った充実感を体験しておいていただきたい。・人間だけが文字によって時間と空間を超えて情報を伝えることが出来る。・できれば国内外の偉人ものも入れておきたい。・具体的なラインナップはウェブサイト上にたくさん公開されているので参考にしてください。

■生徒に対する読書の促進策
・生徒主催による読書感想文コンクール (感想を発表する機会や大人の感想文)・作家による講演会・地元出身の作家のコーナー等いろいろ,他の学校の実践を参考に。

■図書の確保策
・予算がないからとか,やったことないからと抵抗されそうですが,地域に中古本の寄付依頼をする。例えば「中学生に読んでもらいたい本,3冊寄付キャンペーン」を継続的に実施、地域からの関心もより高まる。市立図書館との連携についても検討することが出来れば面白い。

■本気でやるならまずは図書室の位置変更。今は一番端っこですが,校舎全体の真ん中に設置すると効果が期待できると思います。

偉そうにこんなようなことを書いて送っておきました。