もうすぐクリスマスです。その前に天皇誕生日(12/23)があるので,今年は3連休という人も多いのではないでしょうか?

突然ですが,城山三郎の「落日燃ゆ」という小説があります。外交官であり政治家として首相まで務めた廣田弘毅の生涯を描いた物語です。「自ら計らわず」という廣田弘毅の座右の銘がキーワードになっています。(TVドラマになったこともありますのでご存知の方もあると思います。)
戦争に反対していたので,極東国際軍事裁判にて有罪か無罪かで賛否両論となりましたが,一切抗弁せずA級戦犯となり,唯一文官として絞首刑となりました。その後荼毘に付されましたが,遺骨は他のA級戦犯6人と区別されず処分されました。処分の隙間を縫って僅かに持ち出したものがあるらしいですが,詳しくは分かりません。愛知県の三ヶ根山の山頂に殉国七士廟というのがありますので,そこにヒントがあるようです。ご興味のある方はどうぞ。

話しは戻りますが,処刑の日は1948年12月23日です。当時の皇太子殿下の誕生日である12月23日を選んでいます。そして1946年4月29日は極東国際軍事裁判A級戦犯28名が起訴された日です。これも当時の天皇陛下の誕生日である4月29日を選んでいます。この日付のことは知りませんでしたが,こういうことをよく勉強している友人が,教えてくれました。

また話は戻りますが,廣田弘毅が外務大臣の時に杉原千畝は外交官としていろいろと活躍していたようです。そして廣田弘毅を尊敬していたようで,杉原千畝の長男の名前は「弘樹」というらしい。