海王丸OLYMPUS DIGITAL CAMERA

すごく帆船が好きとかいうわけじゃないですが、今年の夏に台風の影響で名古屋港に避難してきた日本丸をたまたま見る機会があって、乗船させていただき、甲板だけ見せてもらいました。その時は帆を張った姿は見ることは出来ませんでしたが、実習生のみなさんの初々しさがとても印象的でした。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

最近になって、日本丸の姉妹船の海王丸(いずれも日本の航海練習船で大型練習帆船。その美しい姿から「太平洋の白鳥」「海の貴婦人」などと呼ばれています。詳しくは独立行政法人海技教育機構)が名古屋港に入港するとの報道がありました。今度は正式の入港なのでセレモニーや表敬訪問があったりして本格的。そして一般市民向けにもいろいろと見せてくれるらしい。
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早速,帆を張った海王丸の姿を見てみようということで、久しぶりにカメラと三脚を担いで出動。帆を張った姿は,華やかなウエディングドレスを纏ったかのような美しさでした。今回はセイルドリルというショーなので、完成したら40分ほどですぐ片付けます。(ずっとタグボートで横から抑えていたのは,風を受けて船が動き出す力がかかるのでしょう。帆を張ったまま置いておくことは難しいみたいですね。)一番高いところで水上約50mとのこと。一つ間違えば大怪我ですが,実習生やスタッフのキビキビした動きと、身軽さは一見に値します。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

私的には,随分粘って日没の写真まで撮ってみました。山へ遊びに行く人を(山派)と海に遊びに行く人を(海派)ということがありますが,私はどちらかというと(山派)だったのですが,たまには海も良いものです。それから16日には出港があり,登檣礼(とうしょうれい)が披露されます。
※登檣礼とは帆船が出航する時にたくさんの船員が帆桁(帆の上の横棒みたいな)の上で謝礼をする儀式で,帆船において最高の礼とされています。この見送りの時に国際信号旗U.W(ご安航を祈る)を掲げたらいいですねー。

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ということで,16日10時から少しの時間なので何とか時間を作って,登檣礼(とうしょうれい)を見ながらお見送りをすることにしました。さすがに信号旗は用意出来ませんでしたが「ホタルの光」が流れる中で,清々しいものを見せていただきました。写真を貼っておきますが,たくさん人がいるのが分かりますか?登檣礼(とうしょうれい)の「檣」は,帆柱の意味で,それに登って礼をするということらしいですね。OLYMPUS DIGITAL CAMERA(帆柱ではなく帆桁に乗っていることくらいは拘らない)由来は、乗組員を戦闘準備が出来ない位置に配置することで、船内で砲の弾込めなど戦闘準備をしていないことを相手に証明するという行動が元になっているとのこと。詳しくは,「登しょう礼」で検索して動画を見ていただくとよく分かると思います。海王丸にちょっと振り回されました。