昨夜、名古屋駅にいたのですが、同じ頃に安倍首相が名古屋駅上のホテルに到着し、滞在されたそうです。サミットとオバマ大統領の広島訪問が済み、ほっと一息されたことでしょう。

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公式ページにて公開・使用許可されている写真

サミット初日のこと、メルケル首相は別ですが、他の各国首脳が濃紺かダークグレーのスーツを着ているなか、安倍首相だけが比較的明るい紺色というかブルーのスーツでしたので少々目立っていました。議長国なので目立つようにという配慮でしょうか。何か理由があってのことだと思いますので、そのうち話題になるかもしれません。また、こういう時は細いストライプ柄のスーツも違いますね。

さて、テレビでしか見ていませんが、さすがに各国を代表するトップの人達ですね、各国首脳の一つ一つの所作がスマートでとても良かったと思いました。そんななかで全員がきちんとスーツの前ボタンを掛けていることに気が付きました。記念写真を撮るときだけではなく、歩いている時も誰も外しません。上着のボタンを外してよいのは座っているときだけというマナーがあり、立っている時や歩いている時にボタンを外しているのは失礼にあたるということですね。和服の羽織紐と同じような感じでしょうか。

今まで、人前に立つときはボタンを掛けるようにしていましたが、それ以外はボタンを外していることが多かったと思います。今思うとマナーを知らずに恥ずかしいことをしていたなと思います。

随分前ですが外交プロトコールを勉強しなければならないことがあり、その時は付け焼刃で何とかなったのですが、儀礼やマナーは自分のためではなく、相手に敬意を表するという意味ですので、自分の都合で勝手に省略してしまうと、相手は敬意を省略されたと思うことがあります。
こういうことは、知らなかったから仕方ないという言い訳は通りません。年嵩の者が若い人に伝えるべき、知恵や知識の相続ですね。親しき仲にも礼儀ありと言いますが、再認識する機会になりました。