「相続争い」を、例えば感染症の「治療」「予防」「教育」という視点から見ると整理しやすい。

●治療● 相続が開始し(つまり被相続人が亡くなり)遺産分割協議がまとまらない。まだ争いをしている。争いが始まった。もうすぐ始まりそう。 どんな専門家に依頼すべきか?どんな順序で、どんな役割分担で、どんな分割提案が納得してもらえるか。

また、どんな姿勢で臨むと「円満かつ円滑な相続」に接近することができるのか。どこに落とし穴があるのか。注意しながら進む。 その方法や心構え、勘所などを押さえたのが「相続治療」。素人では治療は難しく、さらに悪化させてしまうことが多いですね。

●予防● 人間は必ず亡くなりますから、相続は必ず発生します。争いになるか否かは予防(準備)次第です。財産の大小にかかわらず(敢えて言うなら少ない方が)相続争いは起きます。

遺言書・土地の測量・生命保険・信託・資産移転など相続争いの予防策は、たくさんのスキームが研究されています。また専門家も、専門家と称する人も多いです。

専門家ごとに視点や価値観がいろいろあります。遺産分割協議を「円満かつ円滑にまとめる」ための予防策を重要視する方もありますが、相続税対策(納税・節税)のみに向かうことが多いように見受けられます。その方が話が早いからです。 しかし、納税・節税を優先するため、本来の遺産分割協議がまとまらないという本末転倒になる可能性があります。民法上の対策と、税法上の対策は整理しながら考えると、分かり易いと思います。

あと、お金の準備とともに大事なのが、家族の文化の準備ですね。「相続」はその家族の通信簿です。

●教育● そもそも、なぜこんなに多くの人が相続をきっかけに無用な争いを始めるのか?

答えは簡単だと思っています。「相続に関する知識不足と誤解」という情報不足に関する問題が根底にあると考えます。もっと具体的に言うと、民法と税法と法務が混在してしまっている方がほとんどです。 原因は簡単です。学校でも、社会人になってからも、きちんと教えてくれる機会がなかったからです。

「円満かつ円滑な相続」を見据えることによって、準備の順番が分かります。専門家に任せるにも、どの種類の専門家が適しているのか?何でも弁護士が正解とは限りません。解らないからと専門家に丸投げした人ほど、後で苦情が多いものです。

だから勉強する必要があります。そんな大切な機会を提供するのが、このたびの「相続学校・名古屋校」です。

◆ということで、よろしくお願いします。