土曜日に日本相続学会の甲信越ブロックオープンセミナーがあり,日帰りで長野市まで行ってきました。久しぶりに「しなの」に乗りました。いつもは独特の揺れが気になるのですが,今回は前日が遅かっためか気持ちの良い「ゆりかご」のような感じで,3時間ほどよく寝ることが出来ました。読みたい本があったので持って行ったのですが,残念ながら荷物になっただけでした。
オープンセミナーは多くの人にご参加いただき大盛況。一昨年は甲府,昨年は松本,今年は長野に会場を移しながらの開催です。甲信越ブロックの皆様の奮闘がよく分かります。実行委員の皆様,講師の先生,ありがとうございました。来年は甲府で研究大会が開催されることになりましたので,またお手数をおかけすることになろうかと思います。どうぞよろしくお願いいたします。東海ブロックは,名古屋での開催が殆どで岐阜,三重,静岡で開催したことがありません。将来の課題ですね。さらに7月12日には,関西ブロック発足のプレオープンセミナーが開催されます。こちらも参加する予定です。関西での活動が始まることをとても嬉しく思います。
長野市まで行くことになったので,友人に連絡したら最終電車の時間まで付き合っていただけることになり,長野名物のお店に連れて行ってもらいました。山登りとかスキーで長野方面には時々行くので,長野名物はだいたい制覇しているのかなと思っていたのですが,まだまだ未熟でした。友人は1年くらい前に長野に転勤したばかりなのに,短期間で随分勉強しており,かなりの「信州通」になっていました。また長野が大変気に入ったようで,しばらく居たいみたいでした。
その長野名物ですが,まずは「すんき」という初体験の発酵漬物,木曽御嶽方面の寒冷地で作られており,塩を全く使わない赤かぶの葉の漬物です。乳酸菌の働きによって独特の酸味と風味があります。蕎麦に乗せると「すんき蕎麦」になります。気持ちの良い酸味と食感がビールに合いますね。
その後いろいろあったのですが,飛んでいきなり締めの蕎麦ですが,その①「行者そば」伊那市方面の蕎麦で,「辛つゆ」と呼ばれる焼きみそと辛味大根の大根おろしを入れたそばつゆで食べる。奈良時代に修験者がこの地にそばの種子をもたらしたという伝説に由来するらしい。味噌と大根おろしを入れて食べるのは初体験でしたが,これは記憶に残る美味さ。冷酒が合いますね。
その②「とうじ蕎麦」松本市奈川という野麦峠の里に古くから伝わる食べ方で,小盛りしたそばをとうじ籠に入れ,季節の野菜やきのこたっぷりのつゆ(鍋)に浸し,しゃぶしゃぶのようにして食べる。これは熱燗ですね。
それぞれの地方の歴史や事情などが反映された食べ物でした。その歴史や事情との関係を探りながら食べるのは,美味しいし,面白いですね。
いやいや長野はまだまだ奥が深い。