「渡る世間は鬼ばかり」2015年2時間スペシャル〜前後編の前編が2月16日に放送されました。家人が見ていたので何となく見ていたのですが,遺産相続問題が取り上げられていました。こういうTV番組でも相続争いをテーマにするようになったんだなあ。と思っていたら,あれっ?この亡くなった人って,宇津井健さんがやってなかった?
宇津井さんといえば,昨年3月に名古屋の病院で亡くなりましたね。宇津井さんは亡くなる当日に入籍し,5時間足らずのうちに亡くなりました。この「亡くなる間際の再婚」は話題を呼びましたが,現在の法律では合法ですので,たとえ5時間前でも配偶者として相続人になれます。
この話題は,昨年の日本相続学会第2回研究大会の「民法改正」をテーマにした,研究部会パネルディスカッションで法務省の相続法制検討ワーキングチームの議論の内容を踏まえ,森川弁護士が指摘されました。1月29日にこのワーキングチームの報告概要が発表されましたが,遺留分制度の中で財産形成のプロセスに着目し,実質的夫婦共有財産と,被相続人固有の財産に分けて遺留分の範囲を決めるという議論がなされています。
いろんな背景があってのスペシャル番組ですね。次回は2月23日ですので,また見ようかなと思っています。