昨日,長い間私を楽しませてくれたバイクを手放しました。
年末の右足捻挫から,大型バイクを取り回すには,どうも不安が残り,このまま私のところにいても動かしてもらえないので, どうしようかなと,ずーっと思案中でしたが,ちょうど車検が近くなってきたのもあって,思い切って手放しました。なにせ,満タンで250キロを超えるバイクを取り回すには,少しでも不安があってはまずいです。無転倒・無違反・無事故だったので,この記録のままピリオドを打ちたかったのもありますね。
このバイクとは,西日本方面によく行きました。淡路大橋から四国へ,四国から瀬戸大橋,九州はぐるっと回って九州本島最南端の佐多岬まで。なぜか,小惑星探査機「はやぶさ」が飛んだ,内之浦ロケット基地に迷い込んだことも。
いつも,宿はその日の午後になってから予約するという走り方です。それは,先に宿が決まっていると,体調や天候に関係なく頑張らなくてはならないからです。午後になると,これから行ける距離が大体分かるので,携帯で調べたり,良さそうな宿の前から電話したりしていました。 暗くなっても宿が決まらず,苦労したこともありますし,空き部屋がスイートルームしかないけど,夕食ナシなら安くしとくよ。と言われ,聞いてみたら朝食付きで6000円。洋室二間の豪華な部屋に泊まったことも。(中国地方のかなりカントリーな町)
バイクは,楽しい出会いをたくさんくれます。バイク好きな人は,どのバイクが上とか下とかいう感覚はなく,どのバイクを見ても いいですねー。って言われますし,言ってます。SA・PAや観光地で,よくそんなお話しになるものです。 そういえば,九州の高千穂あたりだったと記憶してますが,駐車中の私のバイクに勝手にさわったり,跨いで記念写真を撮っている韓国人観光客には,ビビりましたね。 信号待ちしていると,隣に軽トラのおじさんがやってきて,「それ大きいな。なんCCや?」「気つけてな」なんて声かけられたり,ライダー同士は,特に話しはしないけど何十キロも一緒に走って,分かれ際にお互いが片手をあげて無事を祈りながら。なんて。いい感じでしょ。そこそこの街だったら,駅近くのビジネスホテルもナイスです。駅周辺の居酒屋を一人でさらっと回ってみると,必ずビール瓶と共に,兄ちゃんどこから来たんや?って寄ってきますね。
そんな楽しい思い出をたくさん作ってくれたバイクを,ピッカピカに磨いて,お嫁に出しました。次に乗ってくれる人に大事にされなよ。って感じで。