頼まれて、ちょっと前から子供用の机と椅子のセットをDIYしていました。そしてやっと出来上がりました。2Wくらいかけて,毎晩少しずつ作りましたが,その工程をかい摘んで紹介します。
●工程その1: 何となく試作品作り(3ヶ月くらい前)
依頼人の希望をイメージしやすいように、ザックリしたプランのまま、電動ドリルでザクザクっと椅子を作りました。数時間で完成しましたが、かなり大き過ぎました。後で分解できるようにしておけば良かったのに、何を思ったかご丁寧にボンドを入れてダボ埋めしてしまったのが、悔やまれますが・・・。
●工程2 デザインと設計図
実は一番時間がかかったのがこの工程でした。全体の大きさとバランス、椅子と机の高さの関係を調べているうちにかなり時間がたちました。結局椅子の座面は24センチ、机の高さは42センチ。ここまでは左脳で考える分野ですが、デザインは右脳ですね。ネットで見本を探しましたが、うーん。ということで自分の技量に合わせたオリジナルデザインです。設計図はExcelを使って作成しましたが、これは意外と簡単。
●工程3 クランプ作成
机や椅子を組み上げた時に、固定させるクランプが必要になります。かなり大きいものが必要ですが,買うとかなり高価なもの。たぶんあまり使わないから買うのは躊躇。ネットで調べたら合板で自作している先輩がいたので,参考にしてまず着手。大小合わせて6個製作。3日もかかりましたが,後でこれが大活躍。
●行程4 材料を買って,切る
ホームセンターで4種類のSPF材を買ってきて,木取図を見ながらのこぎりで切ります。ホームセンターで切ってもらってもいいのですが,自分で切ってみたかったので持ち帰ることに。もちろん材木を直角に切るのは至難の業なので,今回ソーガイドという助っ人を購入しました。これがかなり優れもので,素人でも直角や45度にきちんと切れます。絶対オススメ。
●工程5 組立
出来た部品をサンドペーパーで磨いた後,組み立てます。今回は接合にダボを使うことにしましたので,入念に穴をあけて仮組みして,細かいところを修正しながらダボ継ぎで組み立てます。その後先ほどの自作クランプでがっちり締めて,ボンドが固まるまで一日置いておきます。椅子2脚と机の組立てましたが,この工程が一番楽しかったです。
●行程6 塗装
脚部分のみをポアステインという塗料(染料)で赤く色付けをしました。サンドペーパーで磨いてまた塗り直し。ちょっとした失敗隠しの意味もあって,さらに粗めのサンドペーパーで,おしゃれに使用感を出すことに。さらに水性ウレタンニス(クリア)を塗って磨いてを三回繰り返して,最後につや消しのニスを塗って完成。塗装は難しいですね。凝らず,慌てず,また明日。という感じが良いようです。
●完成
多少失敗もありましたが,裏返してみないと分からない所ばかりだから,まあ許して。ということで完成。ふーっ!今度作るときはもっと写真を撮りながら,上手に出来ることでしょう。それにしても欲しい工具をいろいろ発見してしまったのでした。