とうとう、ストレートに遺産相続をテーマにしたTVドラマが始まります。
10月スタートのテレビ朝日系ドラマ『遺産争族』(毎週木曜 後9:00)で、遺産相続でもめる大家族に“ムコ入り”した研修医役で主演するのが、俳優の向井理さん。結婚相手は女優の榮倉奈々さん、一体どんな内容になるのでしょうか。詳しくはこちら
プロモーションビデオの最後に、向井さんが「でも、一番揉めるのは普通の人です」というメッセージを残します。きっと良い視点で作られているかと思います。日本中の多くの人に、「無用な相続争いをしてはいけない!」と思っていただくには、TVドラマは良いですね。
誰が最初に考えたのか分かりませんが、「相続」を「争族」と表記することがあります。でも、なぜ「争族」が問題になるかといえば、「家族の絶縁」ということになります。絆という言葉が適切かどうか分かりませんが、家族の持つ「第一次的幸福追求集団」(以前は「第一次的福祉追求集団」と言ってました)としての機能が、絶縁によって失われるということです。
そんなものは、行政や民間サービスによって代替すればよいと思われる方もあります。それは「相互」に扶養義務を持つということではなく、サービスを買う人と提供する側という関係です。そうではなく、「相互」に助け合うというところが、一番大事だと思っています。だから相続争いになっても、決別ではなく一本だけでも糸を残しておかなければならないのです。最も自然にその一本の糸になりやすいのが、被相続人や先祖ということじゃないかなと、思っています。やっぱり毎年、お墓参りを欠かさない家族は、強いと思います。