御嶽山が噴火し,とても大きな災害になりました。お亡くなりになった方のご冥福をお祈りします。また,行方不明の方のご無事をお祈りいたします。

御嶽山は小学生の頃に登り,長い間,私の登った最高到達地点(3067M)でした。高山病になってしまい,山小屋でご迷惑をおかけしたり,背負われて下山したりで,私よりも連れて行った人が大変だったように記憶しています。「六根清浄」と掛け声を掛けながら,登っていく姿は,信仰の山という感じでした。また金剛杖(木製の六角の杖)を買ってもらって,焼印を押してもらいながら登っていったことを覚えています。

御嶽山と言えば,もう一つ思い出があります。長野県西部地震(1984年9月14日)の直前に「濁川温泉」というランプの一軒宿温泉に泊まったことがありました。この宿は,御嶽山の南側にあって王滝村の未舗装の山道を1時間ほど山奥へ。(その頃ジープみたいな車に乗っていて,こういうところに行きたかったのです。)その後,徒歩で20分ほど下った谷底にありました。本当にランプだけでしたので,燃やす油の匂いで頭が痛くなり,宿の奥さんにバファリンを貰った覚えがあります。また,宿には赤ちゃんもいて,おむつが干してあった風景も覚えています。
地震によって土石流が濁川へ流れ込み、大量の土砂により,当時の経営者一家4人ととも温泉宿を飲み込みました。そして,濁川温泉は深さ50mの土中に埋没してしまいました。下呂市に濁河温泉(にごりごおんせん)という温泉がありますが,別の温泉です。地震の一週間ほど前に泊まったため, ニュースを聞いて本当にびっくりしました。30年前ですが,ご冥福をお祈りします。

そんな長野県西部地震復興30周年記念シンポジウムが,つい9月18日に王滝村で行われたばかり。なぜか,いろいろ繋がりみたいなものを感じます。