ひょんなことから、車を譲り受けることになり、名義変更の手続きを自分でやってみようということに。ディーラー経由じゃないので、いつもの営業マンに頼むのも気が引けたので。というのと一回自分でやってみたかったという好奇心と、これを仕事にしている行政書士の仕事の価値が気になりました。
まずは車庫証明ですが、近くの警察署へ用紙をもらいに行って、ネットに出ている書き方例に倣って書き、もう一回行って提出して3日後にスタッフに取りに行ってもらって完了。意外に簡単なことで,待ち時間は無し。警察署は車で5分ほどなので,かけた労力は僅か。かなり簡単でした。
次は名義変更で新しい車検証を作ってもらう。車で30分ほどの中部運輸愛知運輸支局へ行くことに。申請書と自動車税・自動車取得税申請は現地調達ですが、あとの書類は用意済というか,譲っていただいた人が用意してくれた。私は印鑑証明をとって,書類に住所氏名を書いてハンコ押しただけ。委任状を一枚ダウンロードしましたが,自分で申請するのに自分で委任状を作るのは変だと思いましたが,まあ持っていくことに。16時まで受付だったので15時過ぎに着きましたが、大きな駐車場が満員大渋滞でいきなり焦る。なんとか申請書25円,証紙500円で買って申請書に記入しようも,書き方例がない。掲示してあるたくさんのパターンの中から、自分に合った書き方例を見つけるのに時間がかかった。見つかったので,さっさと書き始めたが住所は専用のコード表を見なければならない。それ何っ?と思っていたら、あっちの方に使い古された分厚いファイルがあった。借りにいって記入完了。この時点ですでに16時まであと5分。焦りながらもなんとか間に合った。
とりあえず受付に出してみると、いくつか正しい書き方ではなかったことに気がつく。まあ,とりあえず受付に間に合った訳だから、何とかなるかと思って待つことに。受付のうしろには不備書類申請者のリストが書き出されているので、たぶんそこに書き出され,呼び出されて修正して完了なんだろうと思っていた。しばらくといっても30分以上待つと案の定,お呼び出しがあり,不備もあるけど税金の申請を先にやってきて,とのこと。なるほどそういうローカルルールなんだということで,別棟で申請書を書いて提出しながら、さっきの不備を修正。戻ってすぐに提出。そこからまたしばらく待つ。やっと新しい車検証をもらったのが17時20分。この間およそ2時間の出来事。なんだかあっけなく終わってしまったのでした。
運輸支局は初めて行きましたが、ここは全然というか,全くIT化してないところです。(まだ警察の方がすこし進んでいるような気がした)まさに人海戦術ですね。昔の法務局はこんな感じでしたね。でも16時の受付終了後も何人も書類持ってくる人がいたりして。断るのかなと思ったら、意外に柔軟に受け付けたりしている。さすがにいつまでも役所っぽくしているわけにもいかんのでしょうか。それと毎日のことなので慣れているのか,大きな声を出したりバタバタ走っている職員はなく,まったりというか冷静に業務が行われていた。そういえば日本の空港のグランドスタッフの人は,いつもながら大きな声を出してバタバタしてますね。
ディーラーの営業マンにとって,月末までに登録できればにその月の成績になる。ということはメーカーや販売会社の数字もきっと同じようなカウントなんでしょう。ですから月末は混むので避けたほうがいいこと。待ち時間があるので、何か持っていかないと退屈しますね。(私はこのブログをipadで書いてました) 長くいると慣れてしまうんでしょうが、運輸支局の事務スキームは変えたほうがいいですね。かなりの人員削減ができてしまうのでしないのかな?日常的に関係あるのはクルマ屋さんで、一般市民にはあまり関係ないので進まないのかも。あと、この書類を作るのに手間賃を取っている行政書士の仕事がなくなるかも?専門家はこういうのではなくて,もっと経験を必要とするようなことに集中していただくと良いのではないでしょうか。
あっという間に終わってしまいましたが,今までなんとなく払っていた登録関係の手数料。もったいないことをしていたということが,自分でやってみてよく分かったのでした。