明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
新年早々、事務所のクロスの張り替え工事がありました。これは施工した時のクロスがリコール品であったことによる工事です。
施工してから6年を経過し、去年くらいからクロスに服が触ると白い粉のような物が付着するようになってきたので、経年劣化なのかと思っていましたたが、説明によるとクロスに印刷した時の不具合らしい。
昨年、ひょんなことからリコール品らしいということが分かり、施工業者に連絡したところ、早速メーカーの担当者が現物調査にやってきました。そして確かにリコール品であることを確認。そこで分かったのは、サンゲツは商社で、大日本印刷がメーカーだということ。
張り替え工事は、出来るだけ業務に支障の無いよう、1月6日から3日間を指定しました。事務所内には金目のものはないですが、私にとって重要な資料が多くあり、日常的に施錠管理はしています。それを作業員が一旦出して再度納めるとのこと。他人に触らせるのは不本意なので段ボール箱20個を購入し、一旦梱包して机の上に積み、フィルムで覆って保護をしました。作業員的には有り難い協力であり、ここまでやらなくても良いかもしれませんが、作業中ずっと立ち会うことも出来ないのでこれは致し方ない。
おそらく40代前半の現場監督は、昨年、打合せに来た時、無口で決して感じが良いとは言えない男でした。あまり期待もしていなかったし、こちらとしては、費用負担なしで6年経ったクロスを天井から壁面の全てを張り替えてもらう訳だから、少々有り難いという側面もあり、普通にやり過ごしました。
1月6日、約束した時間に現場監督と作業員3人やって来ました。9時~5時まで作業をするとのこと。もし私が5時までに帰って来れなかった時は、施錠して帰ってもらうために鍵を渡すなど、少し打合せをして私は急いで仕事に向かいました。
案の定、遅くなったので鍵を渡しておいてよかった。といっても警備会社のセットをするために事務所に戻りました。一日目は応接室の工事の予定でしたが、棚に置かれていた本や什器などが、ほぼ完ぺきに元通りに並んでいました。また工事した後の掃除がきちんとしている。毎日作業後に掃除をすることになっているのだろう。
業者によっては夜遅くまで作業を行い、掃除は最終日にまとめることが多い。だから作業中はぐちゃぐちゃというのが多いが、きちんとしている。他の部分も既に養生シートがセットされ、明日の準備がしてある。もちろん昼間作業のみだから仕上がりは丁寧。
あの無口で感じの良くない現場監督、なかなかやるなあ。調子の良いことを言ってペコペコしている男よりも、よっぽど好きですね。車で来てなければ、一杯やらないかと誘いたいところでした。年の初めから気持ちの良い仕事を見せてもらいました。