3月8日,初めての特別公開講座を開講しました。テーマは「介護と相続は女の問題」としました。女性の後半の人生は,幾度も介護と相続を経験する可能性があります。 その課題にどうやって向き合ったらよいのだろうか。そんな問題提起とヒントを提供できたらということで,この話題を取り上げました。
介護だけ,相続だけの講座はたくさんあると思いますが,この二つを結んだ講座は,きっと珍しいと思います。でも登場人物は,ほぼ同じで介護の後には必ず相続があり,繋がった話題なんですけどね。
介護の分野からは,丸山先生から「介護退職はしないで。」「真面目な人ほど大変なことになる。」「世間体は気にしない,SOSは自分から。」「自分が作業者にならないで。」「もっと勉強して,情報を集めましょう。」「介護費用は記録が大切。明瞭会計で。」など興味深いメッセージをいただきました。
相続の分野からは,家族法の専門家の常岡先生(横浜国立大学 大学院 教授)にお願いしました。常岡先生から,ご自身の体験とともに介護と相続に関係の深い民法を,やさしく解説していただきました。最後に「法律は,家族の争いのための武器ではありません。家族が円満に暮らしていただくためにあるのです。」というメッセージを送られたのが,とても印象的でした。
介護も相続も,必ずやってきます。しっかり勉強して臨むことが大切ですね。
満員になり,参加の皆様には窮屈な思いをさせてしまいまして,失礼しました。それにもかかわらず,皆様からたくさんの嬉しい感想をいただき,深く感謝いたします。