ライフテーブルって直訳すると,生命表っていう意味です。あんまり見たことないと思いますが,毎年夏休みに厚労省から発表されます。今年も7月25日に「平成24年簡易生命表の概況」が発表され,男女とも平均寿命が伸びて,ともに世界一だそうです。そして7/30には,「平成22年市町村別生命表の概況」が発表されました。
まあ,難しいことは改めて説明するとして,今日は市町村別平均寿命上位10&下位10の発表を見てみましょう。私がデータに色を付けて,平均気温を追加してみました。
①男性の平均寿命の長い長野県は,トップ10に4つ。同じようにどのデータも色つきは,トップ10に3つ~5つという飛び出し方でかなり偏りを見ることができます。
②次は文字数で見てみましょう。男性上位10に入る住所は,男性下位10に比べると文字数が多いです。これはなぜか分かりませんが,あまり関係ないですね。
③平均気温は県のデータですので,市町村のデータに置き換えるともっと面白い結果になるかもしれませんが,(全国平均は15.5度)平均気温が高いほうが長生きで,低い方が短命ということは,はっきり見えます。東北は青森県だけではないのに,なぜ男女ともに青森県に集中している?不思議?
④各数値の中で突出しているデータを探すと,北海道有珠郡壮瞥(そうべつ)町の女性 寒いのに長生き 高知県土佐清水市の男性 暖かいのに短命
こんなふうにして,いろいろ考えると生命表は,生きた数値であることがよくわかります。平均寿命男女とも世界一の日本の社会保障のレベルは,他の国に比べて高いと言えると思います。その代表が国民皆保険ですね。そして年金制度,フォローするのが公的介護保険制度ですね。アメリカは所得格差も大きく,国民皆保険ではないので,平均寿命は高くないです。健康寿命という考え方もありますので,一概には言えませんけど。