以下,参加者の主なコメントを抽出して掲載いたします。
●遺言書作成は,慣習と法律の調整のために存在するという説明は,大変印象に残りました。また,揉めないよう心くばり・遺言者の意見を尊重することと,それに相続人(受遺者)間の関係調整が大きく関わってくるという指摘が改めて分かった。●家族間の意思疎通の重要性。家族信託というまだ一般的でない提案をした発表者に、依頼者は最初戸惑いながらも,双方に信頼関係が生まれていく過程と,それが家族間の関係性をも良好にしていく様子がよかった。●資産は先祖からの贈り物・発表者の依頼人の「家」の生活形成の様式に寄り添った丁寧な仕事ぶりに興味あり。●日本の中小企業は,社長が個人で会社につぎ込む体質からの脱皮を提案したことになる。●収益物件に親族が居住していて収益性が低いときに,物件の維持と居住の確保をどのように調整するか?大変な調整だったと思う。●代償金の確保ができないときにどのように対応するか?もう少し聞きたかった。●兄弟姉妹が共同で受託者になったという結論がよかった。●当事者の数が多く大変な事案であったが,明解に区別し,解明しやすい図表を作り説明されたので分かりやすかった。●説明者が言うように,当事者間のフォローが良く,困難事案をよく解決されたと思う。●とても珍しいケースだが,「歴史的財産・資料の散逸防止」のために相続対策を行う。分割や税金の問題ではない。補完性の原理,協働。参考になった。●金銭信託と生命保険(終身年金)を組み合わせるとこのように素晴らしいことが出来る。複数の手段を組み合わせたコラボは可能性がある。実務者は他業種をもっと勉強しなければいけない。